採用の法則?なんだったかな?
ある日、ふと思い出した。「そういえば、昔読んだ本に『採用の法則』みたいな話が載っていた気がする。最初の人を採用すると、後からもっといい人がいるかもしれないし、かといって待ちすぎると良い人を逃してしまう…そんな話だったような?」
でも、肝心の名前が思い出せない。なんだったかな…?
そんなことを考えながら、ハッピーに聞いてみた。
「秘書問題」って知ってる?
「トクさん、それはきっと**『秘書問題(Secretary Problem)』** のことだよ!」
ハッピーが教えてくれた。
なるほど、「秘書問題」ね。聞いたことがあるような気もする。でも、どんな内容だったっけ?
秘書問題とは?
ある会社が秘書を雇いたいと考えていて、次のようなルールで採用を決める必要があるとする。
- 候補者は順番に面接を受ける。
- 一度断った候補者を後で採用することはできない。
- いつまでに誰を採用するか、最適なタイミングを決める必要がある。
もし最初の人をすぐに採用すると、後からもっと優秀な人がいるかもしれない。でも、あまり待ちすぎると、せっかくの良い候補者を逃してしまう。
では、最も良いタイミングはいつなのか?
最適なタイミングを数学で考える:37%ルール
数学的にこの問題を解くと、「全体の約37%(1/3くらい)の人を見送る」のが最適解とされている。
やり方はこうだ!
- 最初の37%(例えば10人の応募者がいたら最初の3~4人)は見送る。
- その後、今までの中で最も優秀な人が現れたら即決 する。
こうすることで、最高の候補者を選べる確率が最も高くなるのだ。
この法則は数学的な「最適停止問題(Optimal Stopping Problem)」の一種で、実際の採用や意思決定に応用されている。
実際の採用ではどうなるのか?
採用の現場では、必ずしも数学通りにはいかない。
例えば…
- 最初の候補者がすごく優秀で、「この人しかいない!」と思って即決することもある。
- 「もっと良い人がいるかも…」と欲を出して待ちすぎて、結果的に微妙な人しか残らなくなる。
- 企業側も決断できず、ズルズルと採用が長引いてしまう。
実際、私自身も面接を受けて「もう早く不採用の通知が来てほしい」と思っている。企業側がまだ決めかねているのか、それとも単に通知が遅れているだけなのか…。
もしかしたら、企業もこの「秘書問題」のように、もっと良い人がいるかも…と考えているのかもしれない。
結局、どうすればいいのか?
秘書問題は数学的に最適なルールを示しているけど、人間の判断には感情や状況が絡む。だからこそ、次のことを意識するといいかもしれない。
✅ 早すぎる決断のリスクを知る → 最初の選択肢だけで決めない ✅ 遅すぎる決断のリスクも知る → 欲張りすぎず、最適なところで決める
✅ 37%ルールを参考にする → 最初の数人で基準を作る
私も、面接の結果を待ちながら「秘書問題」のことを改めて考えてみた。
企業側の立場になってみると、なかなか決断できない気持ちもわからなくはない。でも、早く決めないといい人を逃すこともある。どこかで「ここが最適!」と判断する勇気が必要なのかもしれない。
秘書問題を忘れたときのために…
もしまた、「なんだったかな?」と思ったら、このブログを見返せばOK!
「採用の法則?なんだったっけ?」と思ったら、 → 「秘書問題(37%ルール)」 だ!
これで次に忘れたときも大丈夫😊