Etsyを通じて学んだ「正直な情報を伝えることの大切さ」

Etsyは本当に「気軽にお試し」できるのか?

最近、私は「Etsyでデジタル商品を販売する方法」を解説するYouTube動画を見て、実際にショップを開設してみました。しかし、その過程で 「事前に知っておきたかったことが多すぎる!」 と痛感しました。

YouTubeでは「Etsyで簡単にデジタル商品を販売できる!」という内容が強調されていましたが、実際には 出品時にお金がかかる仕組み だったり、 入金にPayoneerが必須で年間維持費がかかる可能性がある など、重要な情報が省かれていました。

この経験を通じて、私は 「情報を正直に伝えることの大切さ」 を改めて実感しました。この記事では、Etsyの実態と、正直な情報発信の必要性について考えてみたいと思います。


Etsyの「実際の仕組み」とYouTubeで語られない部分

YouTube動画では、「Etsyは誰でも簡単に出品できる」「出品方法は簡単」といった情報が多く発信されています。しかし、実際には 手数料や登録の仕組み について知らないと、予想外のコストが発生することになります。

Etsyは「無料ではない」

Etsyはアカウント開設自体は無料ですが、 出品するだけで$0.20(約30円)の手数料が発生 します。さらに、 4か月ごとに自動で更新される設定 になっているため、何も知らずにいると 売れなくても継続的に手数料が発生 してしまいます。

支払い方法の登録が必須

Etsyでは、 出品を完了させるために「入金方法」と「支払い方法」の設定が必要」 です。具体的には、

  • 入金方法:Payoneer(ペイオニア)の登録が必要
  • 支払い方法:クレジットカードの登録が必要(Etsyの手数料支払い用)

YouTubeでは「出品方法」は説明しても、 「支払い方法を設定しないと出品できない」こと は省略されていることが多いのです。

Payoneerの年間維持費が発生する可能性

Etsyの売上はPayoneer経由で受け取りますが、 年間2000ドル(約30万円)以上の売上がないと、Payoneerの維持費($29.95/年)が発生する という落とし穴があります。

これは「Etsyでちょっと試してみたい」「片手間でやりたい」と思っている人にとって、かなりのリスクです。

この方は入金方法(Payoneer)や支払い方法(クレジットカード)まで説明しており、Etsyでの出品手数料や2024年からかかるようになった出店料も解説してくれています。

これがあるべき姿であって、出品するためのアップロードまでの解説で終わらせている人はどういうつもりなんだろうか?

 

 


「売れたら手数料が引かれる」モデルとの違い

例えば、BASEやSTORES.jp のようなプラットフォームは、 「売れたら手数料が発生する」 仕組みになっています。これは、 「片手間で試してみる」ことが可能 であり、 「とりあえず出品するだけなら無料」 という点で、初心者にとって優しい設計になっています。

しかし、Etsyは 「売れなくても手数料がかかる」「入金のためにPayoneerの登録が必須」 という条件があるため、 片手間やお試しでやるには向いていません。


情報を発信する側の責任

今回、私はEtsyを実際に試してみたことで、 YouTubeの「簡単にできる!」系の情報がいかに表面的か を痛感しました。発信者の方は意図的に隠しているわけではなく、

  • 「視聴者を引きつけるために簡単そうに見せている」
  • 「手数料やリスクを伝えると離脱されるから省いている」
  • 「実際に自分が大きく販売しているわけではなく、リサーチだけで動画を作っている」

といった理由で、重要な部分が説明されていないのだと思います。

しかし、視聴者は「無料で試せる」「リスクなしで始められる」と誤解してしまいます。その結果、 「Etsyに登録したけど、思ったよりお金がかかってやめた」 という人が増えることになります。

このような「都合のいい情報だけを伝えるスタイル」は、 占いの吉日・凶日を自分に都合よく使うやり方にも似ています。すべての情報を正しく伝えることが、 本当に価値のある情報発信 につながるのではないでしょうか。


結論:正直な情報を伝えることの大切さ

今回のEtsyの経験を通じて、 「情報を発信するときには、都合の良い部分だけでなく、リスクもきちんと伝えるべき」 ということを改めて実感しました。

Etsyは確かに魅力的なプラットフォームですが、 「誰でも簡単に始められる」わけではなく、事前にしっかりと手数料や維持費を理解しておく必要がある ことが分かりました。

今後、私は 「売れたら手数料が引かれる」モデルを採用しているBOOTHやGumroad など、よりリスクの少ないプラットフォームを活用していこうと考えています。

そして、 自分が情報を発信するときは、都合の良い部分だけでなく、デメリットやリスクもきちんと伝える姿勢を大事にしていきたい と思います。

情報発信をする上で大切なのは「視聴者や読者にとって本当に役に立つ情報を伝えること」ではないでしょうか。


📌 この記事が、Etsyを検討している方や、情報発信をする方の参考になれば幸いです。